現役編集者の書評ブログ

ビジネス書の編集をしています。読んだ本を不定期で紹介します。

はじめに

はじめまして。 この度、本を紹介するブログを作りました。

【書評】『いま君に伝えたいお金の話』村上世彰

誰も教えてくれない「お金」のこと 僕は「お金の使い方」が下手だな……最近よくそう感じる。 学生時代は自由にできるお金が少なかったから、使い方に悩むときはほどんどなかった。しかし、いくらか自由にできるお金ができてきたいま、変なところでケチってし…

【読書メモ】『パリのすてきなおじさん』金井真紀

『パリのすてきなおじさん』 書名:パリのすてきなおじさん 著者:金井真紀 監修:広岡 裕児 出版社:柏書房 (2017/10/24) ISBN:9784760149117 Amazon CAPTCHA

【読書メモ】『藤井聡太はAIに勝てるか?』松本博文

『藤井聡太はAIに勝てるか?』 書名:藤井聡太はAIに勝てるか? 著者:松本博文 出版社:光文社 (2018/3/15) ISBN:9784334043452 Amazon CAPTCHA

【読書メモ】『野球エリート 野球選手の人生は13歳で決まる』赤坂英一

『野球エリート 野球選手の人生は13歳で決まる』 書名:野球エリート 野球選手の人生は13歳で決まる 著者:赤坂英一 出版社:講談社 (2018/2/22) ISBN:9784062206785 Amazon CAPTCHA

【読書メモ】『日本再興戦略』落合陽一

『日本再興戦略』 書名:日本再興戦略 著者:落合陽一 出版社:幻冬舎 (2018/1/31) ISBN:9784344032170 Amazon CAPTCHA

「漫画村」に対していまできること、今後すべきこと

「漫画村」が世間を騒がしている。ついに出版社や漫画家も違法で漫画が掲載されているウェブサイトを閲覧しないでほしいという声をあげ始めている。

【読書メモ】『等身の棋士』北野新太

『等身の棋士』 書名:等身の棋士 著者:北野新太 出版社:ミシマ社 (2017/12/16) ISBN:9784909394019 Amazon CAPTCHA

「あっこの本読んだことある!」がなくなるたった一つのコツ

「リメイク本」が引き起こす悲劇 いきつけの書店でいつもの新刊チェック。「これだ!」と思った本を手に取りレジへ。どんな内容かとわくわくしながら家に帰り、本を開くと・・・・・・ 「この本読んだことある!!」

【書評】『人間をお休みしてヤギになってみた結果』トーマス・トウェイツ

「凡人」には選べない道 大学生のとき、研究室の同期に現代版「太宰治」みたいなやつがいた。 親からの仕送りと奨学金をほとんど風俗通いにつぎ込み、学校の課題も同棲していた彼女にやってもらって何とか単位を稼いでいるというまさに❝詰んでいる❞状況だっ…

【読書メモ】『BLUE GIANT SUPREME 3』石塚真一

『BLUE GIANT SUPREME(3)』 書名:BLUE GIANT SUPREME(3) 著者:石塚真一 出版社:小学館 (2017/10/30) ISBN:9784091897435 Amazon CAPTCHA

【読書メモ】『東芝の悲劇』大鹿靖明

『東芝の悲劇』 書名:東芝の悲劇 著者:大鹿靖明 出版社:幻冬舎 (2017/9/21) ISBN:9784344031753 Amazon CAPTCHA

【読書メモ】『サラバ!』西加奈子      

『サラバ!』 書名:サラバ! 著者:西加奈子 出版社:小学館 (2017/10/6) ISBN:9784094064421 Amazon CAPTCHA

【書評】『夢を売る男』百田尚樹

「自費出版」と「商業出版」 『リアル鬼ごっこ』と『B型自分の説明書』。 どちらも数十万部売れた大ベストセラーだから、タイトルを覚えている人も多いだろう。実は、一見何の関係もなさそうなこの2冊にはある共通点がある。

【読書メモ】『ダイオウイカは知らないでしょう』西加奈子・せきしろ

『ダイオウイカは知らないでしょう』 書名:ダイオウイカは知らないでしょう 著者:西加奈子・せきしろ 出版社:文藝春秋 (2015/2/6) ISBN:9784167903060 Amazon CAPTCHA

【読書メモ】『螺旋の手術室』知念実希人

『螺旋の手術室』 書名:螺旋の手術室 著者:知念実希人 出版社:新潮社 (2017/9/28) ISBN:9784101210711 Amazon CAPTCHA

【書評】『人工知能はどのようにして「名人」を超えたのか?』山本一成

「その仕事、AIに奪われますよ!」 「AIに奪われる仕事」というキーワードが世間をにぎわしている。「あなたはこのままでは新しい時代を生き残れませんよ」という危機感を煽るような表現に、不安を感じている人も多いはずだ。

【読書メモ】『杏のふむふむ』杏

今週のお題「読書の秋」 秋は過ごしやすいとよく言われるけれど、近づいてくる冬の気配に少し寂しさも感じてしまいます。そんな寂しさを暖かく埋めてくれる秋にぴったりの一冊を紹介します。 『杏のふむふむ』 書名:杏のふむふむ 著者:杏 出版社:筑摩書房…

【書評】『書店風雲録』田口久美子

「残念なニュース」に事欠かない出版界 出版業界がマスコミに取り上げられるとき、よいニュースであることはほとんどなく、業界の苦境を伝えるものが多い。人気少年漫画誌の印刷部数が200万部を割ったとか、三番手の取次が倒産したとか、残念なことに暗い…

【読書メモ】『いつも彼らはどこかに』小川洋子

『いつも彼らはどこかに』 書名:いつも彼らはどこかに 著者:小川洋子 出版社:新潮社 (2015/12/23) ISBN:9784101215273 Amazon CAPTCHA

【読書メモ】『光炎の人』木内昇

『光炎の人』 書名:光炎の人 著者:木内昇 出版社:KADOKAWA/角川書店 (2016/8/31) ISBN:9784041101452 Amazon CAPTCHA

【書評】『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』若林正恭

いまも競争がない国 前回の『寂しい生活』でも触れたが、僕らは人と比べ合うこと、競い合うことが生きていく上での原理原則になっている。もはや当たり前すぎてそれがない生活なんて考えられないくらいだ。

【書評】『寂しい生活』稲垣えみ子

現代人の「競争疲れ」 なんか今週は疲れたな……と感じることがある。そう感じるのは単純に仕事が忙しいからだと思っていたのだけれど、最近になって、「競争」が原因なんじゃないかなと考えるようになった。

【書評】『会話もメールも 英語は3語で伝わります』(中山裕木子)

英語本、その厳しさとは…… 編集者は意外と(?)英語を必要としない仕事だ。 就活中に出会ったある女の子が、面接で「こんなにTOEICの点が高くて編集者になるのはもったいないよ」と言われたと戸惑っていたが、そんな忠告をしたくなるほど普段の仕事で英語を…

数字で見る「100万部突破!」のすごさ

「100万部突破!」 出版社も、取次も、書店も、出版界のみんなまとめて幸せになる言葉だ。 100万部の本を作った編集者は伝説の存在になれるし、刊行した出版社もミリオンセラーを出した会社として認知されるようになる。 2015年、文藝春秋から刊行…

【書評】『生涯投資家』村上世彰

僕ら凡人の「天才叩き」 僕らはみな「天才」に厳しい。 地動説を唱えたガリレオ・ガリレイを断罪してからというもの、人類は何度も何度も同じ過ちを繰り返している。

【書評】『バッタを倒しにアフリカへ』前野ウルド浩太郎

なぜ、あの人は“夢中”になれるのか? 「すべてを捨てられるほど夢中になるものがある」という人がものすごく羨ましい。 夢中になれるかどうかなんて全部自分の問題で、他人を羨むなんてお門違いだとわかっている。 しかし、本で、テレビで、映画で、情熱に突…

【書評】『ルポ 電王戦 人間vs.コンピュータの真実』(松本博文)

「AI」と僕ら――変わること、変わらないこと 今日一番の話題と言えば、「藤井聡太四段の30連勝」をかけた対局だ。 20時現在、まだ勝負の決着はついていないが、藤井四段が勝っても負けても、明日の朝のニュースはこぞって取り上げるはずだ。

【書評】『新版 動的平衡: 生命はなぜそこに宿るのか』福岡伸一

「わかりやすさ」だけでいい? ビジネス書を編集する上でよく言われるのが、「わかりやすさを最重視せよ」ということだ。 一文は短く、難解な言葉や表現は避ける、簡潔にまとめる……など、とにかく読者が読んですぐ理解できる文章が好ましいとされている。

【書評】『書いて稼ぐ技術』永江朗

出版界とフリーランス 「働き方改革」がいま盛んに叫ばれている。 会社に忠誠を尽くすような姿勢は時代遅れで、これからは個人の力を発揮できるような社会にしていく必要がある、という主張をそこかしこで聞くようになった。 その主張にもっとも沿った働き方…