現役編集者の書評ブログ

ビジネス書の編集をしています。読んだ本を不定期で紹介します。

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評】『たった一人の熱狂』見城徹

「焦燥」に支配されるとき あなたは「努力家」だろうか? ほとんどの人が、頑張りきれなかったときの苦い記憶を思い出し、この問いに対して「NO」と答えてしまうのではないか。

【書評】『いま世界の哲学者が考えていること』岡本裕一朗

僕らに見えているもの・いないもの 「海が大きく伸びをした」 これが何を意味しているかわかるだろうか?

【書評】『アンネの日記』アンネ・フランク

僕らは「最後の世代」 今は「時代の転換期」だと言われている。 「ポスト資本主義」だとか「人工知能」だとか、時代を変えるようなキーワードが連日マスコミで取り上げられ、僕らはその過渡期を生き抜こうと必死にもがいている。 そうやって時代が移り変わっ…

【書評】『学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方』サンキュータツオ

「ことば」と「世界」 「ことば」が「思考」に影響を与えている、という考え方をご存じだろうか。 私たちは普段「ことば」を情報伝達の道具として見なしがちだが、実はその「ことば」によって、人間の根幹部ともいえる「思考」が影響を受けているというので…

【書評】『ピンポン』松本大洋

うれすじは「エモーション」 最近よく売れている本の共通点の一つとして「感情的に訴えかけてくること」が挙げられると思う。 昔からそのような本の代表は小説と漫画だった。『君の名は。』(KADOKAWA)だって『宇宙兄弟』(講談社)だって、Amazonのレビュ…

【書評】『加害者家族』鈴木伸元

答えのない「対立」 仕事を始めてからすごく難しいと感じることがある。 それは「明確な答えが存在しない」ことだ。

【書評】『いまさら翼といわれても』米澤穂信

学生時代の「小さな痛み」 学生時代というのは、後悔を積み重ねる時期なのかもしれない。 トラウマなんていう大げさなものではないけれど、今でもふとしたきっかけで思い出して、小さな痛みを感じることがある。

【書評】『悟浄出立』万城目学

「主役」と「脇役」 「あなたの人生の主役はあなた自身だ」 相手を鼓舞させるための使い古されたフレーズだけれど、いまだに使い続けられているのは、自分が「脇役」的な人生を歩んでいると考えている人が多いからだろう。 どうして僕らはいつまで経っても「…