2017-01-01から1年間の記事一覧
本から伝わる「編集者の想い」 この仕事を始めてから本に対する見方がかなり変わった。 「編集者目線」なんて言うと偉そうに聞こえるかもしれないが、「一番読んでほしい項目だからキャッチ―な見出しをつけてるな」とか「説明中心のところだから飽きさせない…
面白さって伝わらない…… 「本の面白さ」を伝えるのってほんとに難しい。 これまでにない、感動する、ラスト○ページの衝撃、今年一番の傑作…… どんなに言葉を尽くして説明しても、いやむしろ言葉を重ねれば重ねるほど、その本の一番愛おしい、伝えたい部分か…
新社会人がやるべきこと 仕事を始めて色々なものが減った。自由時間、友人、心の余裕……これ以上挙げていくと悲しくなりそうなのでこのくらいにしていくが、その中でも、最も大きな影響があるのが「睡眠」ではないだろうか。
出版界と「契約」 出版界は契約に関して割とアバウト……だったらしい。今は事前に印税交渉なども行ない、しっかりと契約を結んでいるが、昔は結構なあなあで、契約書を交わさないなんてこともあったようだ。
65点の「ハッピーエンド」 ラストをはっきり描かない小説や映画が発表されると、必ず巻き起こるのが、「ハッピーエンド」「バッドエンド」論争だ。 主人子は家族と再会して幸せに暮らしたはず。いやいや、失意の中死んでいったに違いない……など、話は平行線…
出版界のこれまで、これから もう何年続くんだよ……と思っている人も少なからずいるかもしれないが、出版業界が「過渡期」だといわれるようになって久しい。 電子書籍による「黒船来襲」から今まで続く、長い時代の移行期間だけれど、ここ最近、ほんとにいろ…
小説に“飲み込まれる” いろんな人の小説の感想を見ていると「自分の知らない新しい世界に触れられた」といった表現によく出くわす。 確かに、自分とは全く違う世界をのぞき見ることができるのは小説の大きな醍醐味の一つだと思う。
「型にはまる」って意外と大事? 最近のビジネス書には「型にはまるな!」「没個性になるな!」とよく書かれている。これからは会社の歯車になるような人間に勝ち目はないから自分の強みを見つけて磨きなさい! という主張だ。
表現の「自主規制」 「最近のテレビはつまらない!」といった声をよく聞く。 予算が厳しいとか、優秀な制作者が集まらないなど、いろいろな理由が指摘されているけれど、その中でも最もよく言われているのが、制作サイドの「自主規制が行き過ぎている」こと…
「ギャンブル」と「依存」 「ギャンブル依存症」という言葉を今年になってよく聞くようになった。カジノ法案が成立したことで、ギャンブルで身を滅ぼす人が増加してしまうのではないかとマスコミが盛んに騒ぎ立てているからだ。
「時間」と「読書」 最近は本を読むのは、もっぱら通勤中の電車の中だ。 朝、外が少しずつ明るくなっていくのを感じながら読む1時間と、夜、仕事終わりでほっとしながら読む1時間が、僕の読書時間の中心となっている。
「焦燥」に支配されるとき あなたは「努力家」だろうか? ほとんどの人が、頑張りきれなかったときの苦い記憶を思い出し、この問いに対して「NO」と答えてしまうのではないか。
僕らに見えているもの・いないもの 「海が大きく伸びをした」 これが何を意味しているかわかるだろうか?
僕らは「最後の世代」 今は「時代の転換期」だと言われている。 「ポスト資本主義」だとか「人工知能」だとか、時代を変えるようなキーワードが連日マスコミで取り上げられ、僕らはその過渡期を生き抜こうと必死にもがいている。 そうやって時代が移り変わっ…
「ことば」と「世界」 「ことば」が「思考」に影響を与えている、という考え方をご存じだろうか。 私たちは普段「ことば」を情報伝達の道具として見なしがちだが、実はその「ことば」によって、人間の根幹部ともいえる「思考」が影響を受けているというので…
うれすじは「エモーション」 最近よく売れている本の共通点の一つとして「感情的に訴えかけてくること」が挙げられると思う。 昔からそのような本の代表は小説と漫画だった。『君の名は。』(KADOKAWA)だって『宇宙兄弟』(講談社)だって、Amazonのレビュ…
答えのない「対立」 仕事を始めてからすごく難しいと感じることがある。 それは「明確な答えが存在しない」ことだ。
学生時代の「小さな痛み」 学生時代というのは、後悔を積み重ねる時期なのかもしれない。 トラウマなんていう大げさなものではないけれど、今でもふとしたきっかけで思い出して、小さな痛みを感じることがある。
「主役」と「脇役」 「あなたの人生の主役はあなた自身だ」 相手を鼓舞させるための使い古されたフレーズだけれど、いまだに使い続けられているのは、自分が「脇役」的な人生を歩んでいると考えている人が多いからだろう。 どうして僕らはいつまで経っても「…