現役編集者の書評ブログ

ビジネス書の編集をしています。読んだ本を不定期で紹介します。

【書評】『限りなく透明に近いブルー』村上龍

小説に“飲み込まれる”

いろんな人の小説の感想を見ていると「自分の知らない新しい世界に触れられた」といった表現によく出くわす。

確かに、自分とは全く違う世界をのぞき見ることができるのは小説の大きな醍醐味の一つだと思う。

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【書評】『ようこそわが家へ』池井戸潤

「型にはまる」って意外と大事?

最近のビジネス書には「型にはまるな!」「没個性になるな!」とよく書かれている。これからは会社の歯車になるような人間に勝ち目はないから自分の強みを見つけて磨きなさい! という主張だ。

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【書評】『個人的な体験』大江健三郎

表現の「自主規制」

「最近のテレビはつまらない!」といった声をよく聞く。

予算が厳しいとか、優秀な制作者が集まらないなど、いろいろな理由が指摘されているけれど、その中でも最もよく言われているのが、制作サイドの「自主規制が行き過ぎている」ことだ。

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【書評】『熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録』井川意高

「ギャンブル」と「依存」

ギャンブル依存症」という言葉を今年になってよく聞くようになった。
カジノ法案が成立したことで、ギャンブルで身を滅ぼす人が増加してしまうのではないかとマスコミが盛んに騒ぎ立てているからだ。

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【書評】『星間商事株式会社社史編纂室』三浦しをん

「時間」と「読書」

最近は本を読むのは、もっぱら通勤中の電車の中だ。

朝、外が少しずつ明るくなっていくのを感じながら読む1時間と、夜、仕事終わりでほっとしながら読む1時間が、僕の読書時間の中心となっている。

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【書評】『たった一人の熱狂』見城徹

「焦燥」に支配されるとき

あなたは「努力家」だろうか?

ほとんどの人が、頑張りきれなかったときの苦い記憶を思い出し、この問いに対して「NO」と答えてしまうのではないか。

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【書評】『いま世界の哲学者が考えていること』岡本裕一朗

僕らに見えているもの・いないもの

「海が大きく伸びをした」

これが何を意味しているかわかるだろうか?

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