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現役編集者の書評ブログ

ビジネス書の編集をしています。読んだ本を不定期で紹介します。

【書評】『アンネの日記』アンネ・フランク

書評

僕らは「最後の世代」

今は「時代の転換期」だと言われている。

「ポスト資本主義」だとか「人工知能」だとか、時代を変えるようなキーワードが連日マスコミで取り上げられ、僕らはその過渡期を生き抜こうと必死にもがいている。

そうやって時代が移り変わっていく中で、僕らと今生まれてくる子供たちの間に、現在進行形でたくさんのジェネレーションギャップが生まれている。

そんなギャップのひとつに「戦争観」があると思う。

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【書評】『学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方』サンキュータツオ

書評

「ことば」と「世界」

「ことば」が「思考」に影響を与えている、という考え方をご存じだろうか。

私たちは普段「ことば」を情報伝達の道具として見なしがちだが、実はその「ことば」によって、人間の根幹部ともいえる「思考」が影響を受けているというのである。

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【書評】『ピンポン』松本大洋

書評

うれすじは「エモーション」

最近よく売れている本の共通点の一つとして「感情的に訴えかけてくること」が挙げられると思う。

昔からそのような本の代表は小説と漫画だった。『君の名は。』(KADOKAWA)だって『宇宙兄弟』(講談社)だって、Amazonのレビューを見ると、「登場人物の行動やセリフに感動した」というような感想が大半を占める。

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【書評】『加害者家族』鈴木伸元

書評

答えのない「対立」

仕事を始めてからすごく難しいと感じることがある。

それは「明確な答えが存在しない」ことだ。

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【書評】『いまさら翼といわれても』米澤穂信

書評

学生時代の「小さな痛み」

学生時代というのは、後悔を積み重ねる時期なのかもしれない。

トラウマなんていう大げさなものではないけれど、今でもふとしたきっかけで思い出して、小さな痛みを感じることがある。

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【書評】『悟浄出立』万城目学

書評

「主役」と「脇役」

「あなたの人生の主役はあなた自身だ」

相手を鼓舞させるための使い古されたフレーズだけれど、いまだに使い続けられているのは、自分が「脇役」的な人生を歩んでいると考えている人が多いからだろう。

どうして僕らはいつまで経っても「主役」になれないのだろうか?

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【書評】『夜を乗り越える』又吉直樹

書評

なぜ、本を読むのか?

僕がこの問いに明確に答えられるようになったのは、就職活動がきっかけだったように思う。

当時は面接で話すネタ作りのために、書店に通ったり漫画喫茶に籠ったりして、本や漫画をたくさん読んでいたのだが、正直毎日がかなり辛かった。

大好きな作家、大好きな漫画家の作品も全然頭に入ってこないし、つまらないし、日常の一部だった読書がこれほど苦痛なものになってしまっていることに戸惑っていた。

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